男の隠れ家 我楽多亭

オーディオ、音楽の趣味の数々を楽しんでいま~す。

ソフト編45【蒸気機関車の音はのどかでエエ!】NO.385

1週間のご無沙汰で~す。


◆◆◆◆ ◆ ◆ 蒸気機関車の音はのどかでエエ! ◆ ◆ ◆◆◆◆

コロちゃん(我楽多亭)の幼少の頃
ブログ事務局:コロちゃんにも幼少期があったのか! 驚き!

田舎の福島県に里帰りした時、蒸気機関車に乗った記憶がある。トンネルに入ると
煙が車内にモウモウと充満した。蒸気機関車の音は凄いが、コトコトコトとのんびりと走行していた。
今は、観光用に一部の区間で運行している。

蒸気機関車の音源LPレコード。【写真①】

蒸気機関車の音源ドーナツ盤レコード、CD。【写真②】


◆◆◆◆ ◆ ◆ ようやくLPレコードをゲット! ◆ ◆ ◆◆◆◆

ミュージック・オープンリ―ルで、《シナトラ・アット・ザ・サンヅ》を
聴く。【写真③】

ラスベガスのライブ録音で、特にカウント・ベイシー・オーケストラ
そしてベーシ―のピアノソロが素晴しい《オール・オブ・ミー》がお気に入り。

続いてそのCDをゲット、車の中で大音量で聴く。
やはり、LPレコードも欲しくなり、ヤフオフで手に入れる。愛聴盤だ。


◆◆◆◆ ◆◆ ブログ再掲載【男の隠れ家 我楽多亭 NO.84】◆◆ ◆◆◆◆

投稿日:2014年 7月 6日(日)

【ソフト編⑪ NO.84】

 2週間のご無沙汰で~す。

歌舞伎の話。
片岡仁左衛門の当たり役「女殺し油地獄」は、”一世一代相勤め申し候”平成21年6月公演で再演は封じられる。
コロちゃん(我楽多亭亭長)は歌舞伎座で最後の舞台を観劇できた。

女殺し油地獄」は、江戸時代の大坂(大阪)で起きた油屋の後家殺害を題材に、近松門左衛門が書き下ろした世話浄瑠璃


先日 東銀座東劇でシネマ歌舞伎として、平成21年6月歌舞伎座公演を映画化した「女殺し油地獄」を観る。

カメラを複数台使用、舞台で観劇するのと違い、悪役演じる片岡仁左衛門会心の演技を色々な角度からリアルに観られ、大いに感動した。
【写真④上】左はパンフレット、右はDVD、観劇後購入。

ジャズでも同様、感動する演奏を聴けるのは至福の時と言える。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨今 ハイレゾ音源(CDよりもスペックが勝る音源)を目指したPCオーディオ、ネットオーディオブーム。また リマスタリングしたので音が良いという触れ込みでCD、SACDの再発が相次ぐ。
しかし、モノによっては本当に良い音なのか?コロちゃんは疑問を抱く。
古~い感覚の人間だし、年金生活者ゆえ財源不足でついて行けないねたみかも・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ビル・エヴァンス「ワルツ・フオー・デビイ」を聴きながら執筆中。

4年前の2010年冬 ニューヨーク ビレッジ・バンガードに行き、演奏者は忘れたがピアノ・トリオのライブを聴く。
この店では、飲食しながらジャズを楽しめる。この「ワルツ・フオー・デビイ」には、お皿のカチカチ触れ合う音が聞こえる。当時と今でも店内の雰囲気は変わらない。【写真④下】はビレッジ・バンガードの店内。

ステレオ・サウンド社刊オーディオ季刊誌「STEREO SOUND NO.91 2014年夏号」に興味ある記事が掲載されていた。
それは、嶋護(シママモル)氏の「レコード音楽随想」。
以下記事より抜粋・再編集。・・・・・

ビル・エヴァンスのリバーサイド盤「ワルツ・フオー・デビイ」はLP、CDの再発を定期的に繰り返され、リマスタリングも度々施されている。

すべての始まりは、1961年6月25日演奏現場で回っていた、たった一つの録音テープだった。当日は、リヴァーサイドお抱えの録音エンジニィア レイ・フォウラーが休暇中で代役としてデビッド・ジョーンズが送り込まれる。

デビッド・ジョーンズはリヴァーサイドで何時も使われる録音テープではなく、初めてスコッチ111を使用。また 2トラック・ステレオ・テープレコーダ アンペックス3512 1台のみ持ち込む。
機材は演奏者に近いステージの傍にセッティングされ、録音経路はダイレクトでアマチュア録音並にシンプル。
いずれにしても リヴァーサイドとしてはスタッフ、使用機材ともイレギュラーだった。これが結果として アナログ期に燦然と輝く優秀録音アルバムの一つとなる。

録音終了後 テープは切り張りされ、ワークパーツ(厳密な名称ではないが原盤)が完成。
「ワルツ・フオー・デビイ」と「サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード」の2枚のアルバムの体裁が出来上がる。
そして 音域の高低両端をカットして、もう一つのテープ・レコーダにダビングして、カッティング・マスターが完成。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下 コロちゃんの見解。
ステレオ録音のみだったので、ダビングでモノラル・マスターを作り上げる。
「ワルツ・フオー・デビイ」のモノラル録音のオリジナルを求めるジャズコレクターが多いが、モノラル盤は、ステレオ盤より一工程増えており鮮度が落ちるのでは?!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

引き続き 以下 「レコード音楽随想」の記事より抜粋・再編集・・・・・

2枚のアルバムのLP、CD共通して、テープが引っかかたような音揺れやドロップアウトが曲の初め、終わり付近に目立つ。ダビング時のカティング・マスターテープに原因があると思われる。

ところが それがないCDがある。

国内盤では、
「ワルツ・フオー・デビイ」日本初盤 ビクターVDJ1536 STEREO
  ¥3200円(税抜)【写真⑤上】

「サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード」日本初盤 ビクターVDJ1519 STEREO  ¥3200円(税抜)【写真⑤下】
コロちゃんは、2枚とも偶然に 廃業したレンタルCDショップ「YOU&I」閉店セールで購入。

海外盤では
ダグラス・サックス社製「ワルツ・フオー・デビイ」CAPJ009。

当時 これらは今では考えられないが、ワークパーツ所謂原盤からプレスされたと思われる。
尚 その後発売された ダグラス・サックス社製「ワルツ・フオー・デビイ」SACDは、音揺れやドロップアウトが確認できる。
さらに ピーク時の圧縮や、特定周波数帯域の強調が耳につく。カティング・マスターを使用されたと思われ、その欠点を補う為に音に手厚い加工をした結果と思われる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

LPレコードではどうか?
オーディオ季刊誌ステレオ・サウンド社刊「管球王国 NO.63 2012年冬号」LPレコード聴き比で、「ワルツ・フオー・デビイ」日本初盤 日本グラモフォンMW2004 STEREO 1970年発売が、音揺れやドロップアウトがない。ジャケットデザインは、ビル・エヴアンスが頭を傾けている写真を使用。

リバーサイド オリジナル米国版では、音揺れやドロップアウトが確認できる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで 警鐘。
マスターテープはプレスを繰り返すと劣化!
録音エンジィニアが過度の加工すると鮮度が落ちる!
リマスタリングと称し原音とかけ離れたSACD、XRCDが発売相次ぐ!
ハイレゾ化してスペックだけを追求し、音が良いと誤解しやすいハイレゾ音源!

いずれにしても スペックに惑わされず、自分の耳が頼りだ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【写真⑥上】の説明。

左上 「ワルツ・フオー・デビイ」LPレコード 日本盤 ビクターSMJ-6118 STEREO 1975年発売。音揺れやドロップアウトが確認。
左下 「ワルツ・フオー・デビイ」LPレコード 米国アコースティク・サウンド社 RLP9399 STEREO 45回転 2枚組 価格50ドル。

右上 「ワルツ・フオー・デビイ」日本盤 ビクターVICJ-60141
   STEREO XRCD 1998年発売。¥3700円(税抜)。

右中 ・ビル・エヴァンス コンプリート・ディスコグラフィ
   ・ジャズ批評 60号 ビル・エヴァンス特集 1988年刊。

右下 PLAYBOY NO.364 ビル・エヴァンス特集 2005年6月刊。

【写真⑥下】はビル・エヴァンスの「ワルツ・フオー・デビイ」のマイ・フーリシュ・ハートをサウンドトラックに利用した、日本映画「大停電の夜に」のDVD。
マイ・フーリシュ・ハートの曲が効果的。